【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
「返事位返してよ。 好きだって言っているんだから」
「あんたの好きは冗談にしか聞こえないのよ。それこそあれでしょう、犬猫や子供に言うような好きじゃない……」
「きちんと女性として好きだって俺は言い続けているんだけど。 ねぇ、レナちゃんマジで俺と付き合ってくれない?
きっとなんだかんだ言って俺達相性いいと思うんだよね」
「また…冗談……」
赤信号で止まった車内の中で横に居た海に目を向けると、顔を少し伏せて夕暮れのオレンジ色に染まる。 オレンジなのか赤なのかはよく見えなかったけれど、ばちりと目が合うと彼はそれを逸らすように反対方向へと顔を背けてしまった。
「まさか…本気なの?」
「冗談で好きだって言った事、一度もないよ。
それに好きだと思わなかったら一緒に休日に出かけたりしないし。
レナちゃんは俺を誤解しているかもしれないけど、自分で言うのもなんだけど俺ってすごい一途だよ。」