入れかわりクラスカースト


言葉だけでなく、ご丁寧に写真まで貼り付けられていた。


今のまどかと、小学生のまどか。


顔が破裂しそうなほど丸々としていて、今のほっそりしたまどかとは似ても似つかない。


「ひ、ひどい…」


まどかが、頬を震わせている。


「なにこれ…私、知らない」


私の声も震えているけど、それはなんの証明にもならない。


だってほら、すぐにまどかが凄い目で私を睨み上げている。


「私は、整形なんかしてない。この頃は太ってて目も一重だったけど、死ぬ気でダイエットして痩せた。それで二重になって…そのこと、話したよね?」


「私じゃない…」


「信じて話したのに、こんなひどいことするなんて」


そう言うと、まどかは持っていたカフェラテを私にぶっ掛ける。


「な、なにするの!」


「それはこっちのセリフ!」


「だから私じゃないし!」


まどかを突き飛ばし、私はカフェから飛び出した。


制服がコーヒー臭くて、すぐにショップに入る。


いくつか試着していると、ようやく気分が落ち着いてきて___試着室の中でもう一度、アカウントを確認しようと…。


「えっ、うそ!?」


悲鳴に近い声を上げた。


< 109 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop