愛の距離がハカレナイ
4
「…阿里?」

何度絶頂を極めたんだろう。

ぐったりとする私の顔を心配そうに見つめる祐介。

「無理をさせ過ぎたか?」

祐介はそっと私の肩にキスを落とした。

私は顔を見られたくなくて、そっと手の甲を額に合わせる。

「阿里?」

「ん‥?」

「一緒に住まないか?」

一瞬耳を疑った。

「祐介‥?今何って言った?」

そう言いながらも、私は大きな息を吐く。

「阿里を‥、完全に俺のモノにしてしまいたい。」

驚きで祐介の方を振り返った私の頬を優しくなでる祐介の手は温かい。

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