愛の距離がハカレナイ

その行動に私は思わず声を漏らしていた。

そして私は祐介にまた押し倒されていた。

「阿里？」

知らないうちに私の瞳から一筋の涙が流れていた。

「…私は祐介に何をしてあげられるの？」

祐介が驚きで目を見開く。

「そんなに急ぎたくない‥。祐介の事をもっともっと知りたい。今みたいな少しみっともないけど、本当の祐介の姿を私だけに見せて欲しい。」

私は祐介に弱々しく微笑む。

「私は自分が思っているより、祐介の事が好きみたい…。」

私に覆いかぶさった祐介が耳元でささやいた。

「阿里は本当にこんな俺で良いのか？」

私はそっとうなずいた。

「そんな祐介が良い。」