愛の距離がハカレナイ
私はその資料を眺めながら、不思議に感じていた。

「さて…、これからが本題だ。」

やっぱり…、私は思わず身を固くする。

「武田さん、君は営業の仕事に興味はないか?」

「あの…。」

私は思わず首を振る。

「私なりに営業の仕事の大変さは知っているつもりです。私には…。」

私は大きく首を振った。

すると南川課長も少し驚いたような表情をした。

「違うよ、武田さん。武田さんを営業にしようという話ではない。どちらかというと、営業補佐という仕事になるのかな。」

そんな職種あったっけ?

私の表情を見て、南川課長はゆっくりと話し始めた。

「事務の優秀な人材に、営業と組んで一緒に仕事を行っていく営業補佐という役割を新設しようという話が持ち上がっている。」

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