愛の距離がハカレナイ
大変な事になってしまった。

私は先の事を考えると、気持ちばかりが重くなるのを感じていた。

確かに南川課長の事務を務めているというだけで、周りに認められていると感じた事はこれまでに何回かあった。

でもそれは裏返すとそれだけ南川課長との仕事は大変という事で…。

真っ先に祐介に話を聞いてもらいたい…。

そう思った瞬間だった。

「武田さんは…、水島と同期だったよな。」

まるで私の心の中を見透かされたように、祐介の名を口にした南川課長。

「はい。」

「仲が良いの?」

何でそんな事を今聞くんだろう。

「そうですね。平川も入れて3人でよく飲みには行きます。」

私は何故か正直にそんな返事をしていた。

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