愛の距離がハカレナイ
珍しく歯切れの悪い祐介。

「今日は幸せだから、今度話をする。」

「大した話ではないって事?」

私はそう言いながらも、ここへ来た祐介の様子を思い起こす。

確か第一声は…。

「阿里はさ、さっき愚痴っていたけれど、今は仕事が楽しいだろう?」

思いがけない祐介の言葉に、私は顔をしかめる。

「楽しいという余裕はないよ。ただ初めての事が多すぎて、溺れている感じかな。」

私はそう言いながら、祐介の腕に触れる。

見た目より筋肉がついている腕は触り心地が良い。

すると優しく祐介の手が私の胸に触れた。

「阿里のここは柔らかくて温かい。」

祐介のキスが私の頬に落ちる。

「私は祐介の腕の感触が好きかも。」

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