愛の距離がハカレナイ
仕事以外…?

「どういう事ですか?南川課長とは仕事で組ませて頂いていて…。」

私の言葉は途中で遮られた。

「武田さんが別の男の事を考えていると想像すると、私が仕事に集中できなくなるんだ。」

「えっ?」

「だから水島を予定より少し早く異動させる。そういう事だ。」

ちょっと待って、南川課長は一体何を言っているんだ…?

真意を計りかねた私は言葉が出ない。

するとその事を私に伝えた事で、ホッとした南川課長の様子が感じられた。

しかしその後はお互いが何か触れてはいけない話題のように黙りこくってしまった。

「さあ、着いたぞ。しっかり私をフォローしてくれ。」

車を降りた私は知らずに南川課長の顔を見つめていたようだ。

「どうした?」

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