愛の距離がハカレナイ
「祐介。」

2人の声と身体が重なった。

私は祐介の首に精一杯手を伸ばす。

「今晩は、ゆっくり話さそう。」

祐介の唇が恋しい。

「これから距離は離れてしまう。でも気持ちだけは一緒に居よう。そして俺が日本に帰って来たら…。」

祐介の頬が私の頬をゆっくりと撫でる。

「今度こそ、結婚しよう。」

「祐介…、祐介はいつもこんな私の事を考えてくれているのね。それなのに、私は…、私は…。」

祐介が私の頭を優しくなでる。

「そんな阿里が好きなんだから仕方がないだろ。何事にも一生懸命な阿里だから…。」

そして祐介の抱きしめる腕の力が強くなった。

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