ロミオは、愛を奏でる。
「イト、寝れた?」
イトが目を開けた
土曜の朝
「んー…リョーちゃん…?」
眠そうに目を擦るイトが可愛かった
「おはよ」
「おはよう…
…
リョーちゃん…?
…
ホントに、いる?
…
夢じゃないよね?」
「うん、いるよ
…
カラダ、痛い…」
オレはイトの顔を見ながら
フローリングで寝た
「ごめん、私寝ちゃったのかな?
リョーちゃん、そこで寝たの?」
イトの目がパッチリ開いた
「うん
イトが起きた時、
誰もいないとビックリするかな…って
…
けど、今もビックリしてるね」
誰もいなかったら
イト寂しがるかなって…
もぉ寂しい思いさせたくない
オレがいたって
無理なのかもしれないけど…
「だって、ホントにリョーちゃんいるんだもん
ビックリするよ
え…!リョーちゃんだよね?」
「イト、まだ寝ぼけてる?
よかったら、シャワー使って…
支度したら、一緒に帰ろう」
「うん、ありがと」
無邪気に笑うイトは可愛い