ロミオは、愛を奏でる。

リョーちゃんと付き合って1年の記念日



朝、リョーちゃんから電話がきた



「イト、おはよ」



「おはよー…リョーちゃん…」



「まだ寝てた?」



「ん…起きたよ…

どーしたの?
朝の電話、珍しいね…」



「1年記念日だから…」



「うん…」



「一緒にいれなくて、ごめん…」



「うん…電話ありがと…
朝からリョーちゃんの声が聴けて幸せだよ

リョーちゃん…」



「ん?」



「リョーちゃん…好きだよ…」



「…」



「リョーちゃん?」



リョーちゃんの返事がなかった

リョーちゃんはいつも愛してるって言うクセに

私には好きって言っちゃダメって言う



理由を聞いたら

照れくさいのと

私が今まで
リョーちゃんを『好き』って想った回数を

リョーちゃんがこれから
私に言う『愛してる』が超えるまで

言っちゃダメって…



そんなの一生超えれないよ

だって私がどれだけリョーちゃんを

『好き』って想ったか…



今でも毎日何回も想ってる



リョーちゃん…好きだよ…



久しぶりに言った

好きだよ…



リョーちゃん怒ったかな?



気持ちが溢れた

ごめんね…



「ごめん、イト…
今、近くに人いる
また夜電話するから…」



「うん…」



リョーちゃん

ごめん

忙しかった?


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