ロミオは、愛を奏でる。

私の出産のために

リョーちゃんは3年間国内勤務を希望してくれた



「イト、産んでくれて、ありがとう」



きみが産まれて

リョーちゃんがパパになった



私の肩書きも増えた

リョーちゃんの奥さんに加えて

きみのママ



「かわいいな…」



リョーちゃんがきみを抱いた



ほらね

私の特等席取られちゃった



「イトも、かわいいよ」



リョーちゃんは私もヒザに乗せてくれた



「目と鼻は、リョーちゃんに似てるかな?」



「そぉかな?
けど…
女の子は父親に似た方が幸せになるってね

口は、イトに似てるね
かわいい…」



リョーちゃんが口元を指で触りながら言った



「私に?似てるかな?」



「うん、似てる
キスしたくなる」



ーーー



パパは

きみにキスしないで

私にキスしてくれた



「オレが1番にキスしたら
将来恨まれそうだから…」



「ホントはしたいのに我慢してるの?」



「オレはイトがいるから…

イト…愛してる…

ありがとう、イト
オレ、幸せだよ」



ーーー

ーーー



リョーちゃんが

優しく触れる



きっと初めてのキスも優しかった



「パパ…
これからも、愛してね

リョーちゃん…
これからも、ずっと好き…」



きみにもいつか

大好きな人ができるのかな?



ママはパパが大好きで

パパはママを愛してます



パパもママも

あなたを生涯愛します



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