ロミオは、愛を奏でる。

「あー!!!リト!!!
オマエ、ダメだって!」



リョーちゃんが急に大きい声を出した



「びょーいんだから
おおきいこえダメだよ!」



リョーちゃん

ジュジュに注意された



「はい!すみません!

リト、絶対ダメ!
オレも我慢したんだから…」



リョーちゃんは真剣で

リトはニヤニヤしてた



だいたいリトがしようとしてたことは

想像つく



「もしかして…
うちの息子
リョータの大事なお嬢さんに何かした?」



「や…まだしてないけど…
しようとしてた!」



「だって、かわいんだもん♡」



「なんか、見たことあるな…
こんな光景」



お兄ちゃんが笑った



「私も聞いたことあるかも…」



珠莉ちゃんが言った



私も聞いたことある



「わかる…オマエの気持ち
たぶん、オレが1番わかる」



リョーちゃんがリトに言った



「リトにはキーちゃんがいるんじゃないの?」



「ママ、キーちゃんにゆったらダメ!
あかちゃんもかわいいけど
キーちゃんがすきだから!
だいすきなの!キーちゃんのこと」



「だよね
リト、キーちゃんが大好きだもんね
きっとキーちゃんもリトのこと大好きだよ」



「うん!けっこんする!」



無邪気



「だからね…
きっと赤ちゃんも
大好きな人がチューしてくれるの待ってるの
リトが赤ちゃんにチューしたら
ダメなんだよ」



「でも…
あかちゃんもかわいいし
イトちゃんもすきー♡」



リト、かわいい



「リト、ありがと♡」



「ごめん、リョータ
家帰ったらリトにちゃんと話すから…
よそのお嬢さんに手出したら
責任取らなきゃなんだよって…」



「あー…
それ、オレがそのうち話すから…
リト、酒が飲めるようになったら
オレと一緒に話そう
オマエとは気が合いそう」



「リョーちゃんは、おとこだからヤダ!」



「わかった、リト
けど、頼むから、人の奥さんはダメだから!
ココに指輪してる人はダメ!」



リョーちゃんが私の左手を

リトに見せた



「ヤーダー!イトちゃんすきー♡」



「ダメー!」



ふたりともムキになってる



ーーー



今のキスは…



「あー!
リョーちゃん、イトちゃんにチューした!
リトもしたいー!」



「ダメー!」



「じゃあやっぱり
あかちゃんにチューしたいー!!!
あかちゃんかわいい♡
おひめさまみたい♡」



「ジュジュも、ジュジュも、
おひめさまなりたい!」



「チューする!チューする!
チューしたい!!!」



「ダメーーー!!!」


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