ロミオは、愛を奏でる。

親族の控室

遠目で後ろ姿を確認した



ベージュに染まった髪をアップにして

淡いブルーの背中のあいたドレスを着てた



最後に見た時は

中学のジャージ着てたのに…



「イト?久しぶり…」



ホントにイトだよね?



「リョーちゃん!」



変わらない可愛い声と

あどけない笑顔に安心した



柔らかくカールしたおくれ毛

ドレスに透ける白い肌

紅く艶めいた唇にドキドキした



「イト、元気だったか?」



なんて…平常心装って話しかけたけど

ヤベー

イト可愛い


なんかいい匂いするし…


心拍数あがる



しばらく見ないうちに

女の子じゃなくて

女性になってた


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