ロミオは、愛を奏でる。

ユートの結婚式のために新調したスーツ

イトに褒められて嬉しくなった



ドキドキするのは

友人代表のスピーチ頼まれてるから



じゃなくて…

きっとイトに会ったから



オレがビールを飲む横で

リップを気にしながら

キレイな色の飲み物を飲んでた



まだ未成年だけど

仕草や眼差しは

女の子じゃなくて素敵な女性になってた



周りがイトを見る視線にさえ

ヤキモチ妬いて

自分の彼女でもないのに

見んなよ!って思った



久々に会った同級生とも話したかったけど

それよりもイトといたかった



二次会に参加するのに

イトをひとりで帰すことさえ心配だった



誰?オレ

過保護すぎるだろ



やっぱりオレ

イトが好きだ



自分の気持ち確信した


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