ロミオは、愛を奏でる。
第2幕 届かない愛

廣永 愛 【23歳】


大学を卒業して

決められていた就職先に

無事就職した



あの日から

リョーちゃんには会ってない



お兄ちゃんの結婚式から

もぉ4年経とうとしてる



リョーちゃんは

私が20歳になっても迎えに来てくれなかった



最後に抱きしめてくれたアレは

きっとハグで

外国の挨拶なんだ…って

大学の時に行った海外旅行でそう理解した



アレはただサヨナラの挨拶だった

リョーちゃんはきっとなんとも思ってない



20歳になってからずっと

そぉ自分にいい聞かせた



その方が気持ちがラクだった



きっとリョーちゃんは

もぉ迎えに来ない



次に私の前に現れる時は

きっと

隣に綺麗な女の人がいる



覚悟しなきゃ!

心の準備をして毎日すごしてる



その時が急にきたら辛くなるから…



リョーちゃん

あの時リョーちゃんが言ってくれた

20歳の約束



まだ小学生だった私は

本気にしてたよ



アレはリョーちゃんの優しさだった



やっと気付いたよ



リョーちゃん

私も大人になったでしょ



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