ロミオは、愛を奏でる。
「リョーちゃん
今回は、どれくらいいれるの?」
「一応、1週間休みもらったけどね…
家族を大切にする国だから
ゆっくりしてきな…って
みんな快く言ってくれた
…
週末が告別式だから、それまではいるよ」
リョーちゃんは
大事な人が亡くなったから帰って来た
私に会うためじゃないのに
少しでも長くいてほしいな…なんて
意味のない質問をしてしまった
「リョーちゃん、ごちそうさま」
玄関前でコンビニの袋を受け取って
リョーちゃんに手を振った
「うん、土産代わり
…
イト、オヤスミ!」
リョーちゃんも手を振った