また君と恋する
プロローグ
好きで好きで仕方なかった。

想いを知ってほしかったわけじゃない。

他の誰かに取られたくなくて、
私にだけ笑いかけてほしくて、
私を好きになってほしくて。

勇気を出して伝えた『好き』って言葉。

────後悔する日が来るなんて思わなかった。

付き合うことが、いつから辛くなった?

いつから醜い感情を持つようになった?

いつから楽しいよりも不安が勝るようになった?

あんなに好きだった人を、私は自ら切り捨てる選択をした。


< 1 / 475 >

この作品をシェア

pagetop