また君と恋する
【ホーム真ん中のエスカレーター付近で待ってる】

結大君からのメッセージ。

まるで私の心を見透かしたようなタイミングだった。

その前に志希が【もうすぐで駅】とメッセージを送っているから、どうせ着く時間が変わらないなら一緒に、と思っただけのことだろう。

どちらにせよ、変な噂が立つような事態にならなくて良かったような、2人でいられるのは駅までと思うと寂しいような、そんなどっちつかずの気分だった。

駅に着くと知っている顔がちらほら。

やっぱり同じ電車に同級生が乗っていた。

ただ、結大君とすぐに合流できたので2人で来たとは思われなかっただろう。

なお。

「あれ、2人一緒に来たの!?」

結大君には驚かれた。

「一緒の電車になったから」
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