また君と恋する
無意識に外を見れば体育着の男女が40〜50人集まっていて、その中に一際目立つ結大君と志希もいた。

先輩も含めて7人くらいの男子と集まって談笑している。

ほんとに男友達といる時はよく笑うなぁ……。

ふざけ合って、戯れて、時には冗談を言って楽しそうにする志希の姿を、中学生の時から見ていた。

あの笑顔を向けられる人が特別な人なんだ。

そう思って、告白して受け入れてもらえた時は本当に嬉しかった。

私も特別な人になれるんだって。

私にも笑いかけてくれるんだって。

でも。付き合ってる時、志希は友達に見せるような笑顔を私には向けてくれなかった。

もっと一緒に笑い合う関係になりたかった。

……って過去に囚われても仕方ない。
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