また君と恋する
9
ただでさえ苦手な体育祭。
それに加え、こんなに悩みを抱えて大丈夫だろうか。
私、そんなに器用な方ではないんだけど。
今日も変わらず、放課後になって有馬さんが結大君達の迎えに来る。
応援団という特権をフル活用中。
そんな3人の後ろ姿を見送りながら、私は帰り支度をして深丘と教室を出た。
音楽室に用があるという深丘に付き添って別棟へ行く。
特別教室が並ぶ別棟は放課後になると静かになるんだけど、今日はどこからともなく話し声が聞こえてきた。
別に盗み聞くつもりはなかったけど、嫌でも会話が耳に入ってくる。
「あー、やっぱ青団が良かったね」
「結大先輩と志希先輩がいるのずるい」
「黄団地味すぎるもん」
なんて女子生徒の声。1年生かな。
多目的室の前を通りかかった時、5、6人の女子生徒が見えた。
それに加え、こんなに悩みを抱えて大丈夫だろうか。
私、そんなに器用な方ではないんだけど。
今日も変わらず、放課後になって有馬さんが結大君達の迎えに来る。
応援団という特権をフル活用中。
そんな3人の後ろ姿を見送りながら、私は帰り支度をして深丘と教室を出た。
音楽室に用があるという深丘に付き添って別棟へ行く。
特別教室が並ぶ別棟は放課後になると静かになるんだけど、今日はどこからともなく話し声が聞こえてきた。
別に盗み聞くつもりはなかったけど、嫌でも会話が耳に入ってくる。
「あー、やっぱ青団が良かったね」
「結大先輩と志希先輩がいるのずるい」
「黄団地味すぎるもん」
なんて女子生徒の声。1年生かな。
多目的室の前を通りかかった時、5、6人の女子生徒が見えた。