また君と恋する
みんなでシェアハウスしよう

１

１年の終わり、修了式が近づく季節は、３年生が卒業して授業数も減り、少しだけ余裕ができたような雰囲気が学校全体を包む。

午前中で授業が終わってから部活開放時間までの昼休み。

特にこの時間は笑い声が絶えない。

「あっ、結大(ゆうだい)だ」

ふと女子の発したその言葉からざわめきが広がった。

群がるようにクラスの女子達が窓際に集まると、

「「「きゃー、結大ー！」」」

次の瞬間には黄色い声援に変わる。

どうやら校庭で人気グループの男子達がサッカーをしているようで、声援の多くは結大と呼ばれる学校一の人気者に向けられている。

「あっ、手振ってくれた！」

「やっぱり結大ってファンサいいよね」

まるでアイドルを応援するファンのように、女子達の目がハートになってる。
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