また君と恋する
「はい。まあ、完全に元通りってわけにはいかないですけど。今できる最善の方法で完成させましょう」

気付けば、偉そうなことを笑顔で言っていた。

……やばい。ちょっと無責任だったかな?

そんな私の後悔とは裏腹に。

パンッ。

手を叩く音がして、

「よし。やろう!」

腹の底から出したような団長の声が響いた。

「そーだね。やろう」

「諦めず最後まで」

「私、手伝うよ」

「俺も」

団長の一言からやる気が伝染していく。

さすが団長、人望があるからみんながついて行くのかな。

ちょっと羨ましくも思ったり。
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