また君と恋する
みんなと別れて、志希と2人になる。

外はすっかり陽が落ちて、夜を迎えている。

「ごめん」

他愛ない話をしながら帰っていると、会話が途切れたタイミングでふと志希が呟いた。

「?」

「由麻を巻き込んで、みんなの期待に応えられなかった時は俺が守ればいいって思ってたけど、やっぱり無責任だったな。……ごめん」

「なんだ。ちゃんとダメだった時のことも考えてたんだ。全信頼を置かれてるのかと思ってビビっちゃったよ」

「信頼はしてる。由麻なら絶対にどうにかするって思ってたけど、イコール期待に応えるってわけじゃねーから」

「……なんでそこまで信頼してくれるの? 『こーいう状況に強い人』って言ってくれたみたいだけど、そこまでの実績を残した覚えが」

志希をチラッと見ると、何かを思い出したのか僅かに口角を上げて。
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