また君と恋する
「ども」

少し照れくさそうにする2年の女子からペットボトルのお茶を受け取った。

先に座って飲んでいた結大の隣に腰かけて、もらったペットボトルを地面に置く。

「飲まねーの?」

「ん。飲むよ」

と答えたが、なんとなく飲む気がしなかった。

ふと。

この辺りに置いていたはずの俺のジャージが無くなっているのに気付いた。

結大や他の奴らのはあるが俺のだけない。

「俺のジャージ知らね?」

「えっ、ないの?」

脱ぎっぱなしで積み重なるジャージの、左胸に刺繍された名前を1枚ずつ確認するが、【早瀬】のはなかった。

ここに一緒に置いたはずなんだけど……。
< 224 / 475 >

この作品をシェア

pagetop