また君と恋する
体育祭を明後日に控えた放課後。

応援団から離れられるなら、早く体育祭が終われ、と思う。

「おっ。あれ、赤団の応援団じゃね。結大の彼女いる?」

「さあ。どっかにいるんじゃない」

「いたいた。可愛いからやっぱ目立つな」

体育着に着替えて、練習が始まるまで横断幕を制作中の3年生の教室で時間を潰す。

校庭に赤団の応援団がいるのを見つけた友人達の会話に俺は耳を傾けていた。

「結大は彼女と同じ団が良かったとか思わねーの?」

「うーん。まあ、思うけど」

「志希はそーいうの思わなさそう」

いきなり話を振られて驚く。

「いやー、思うよな?」
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