また君と恋する
俺の答えを聞く前に、結大が意味ありげにニヤニヤとこちらを見て言った。

「思ったことねーよ。……でも。まあ、同じ団だったら楽しいんだろうな」

「ぜってー楽しいよ。彼女じゃなくても好きな人でもさ、どうせなら同じ団で戦って一緒に勝ちを喜びてーし」

「志希もそーいうこと思っちゃうわけね」

そう思うようになったのは、やっぱり由麻と初めて同じクラスになったからだろうな。

今までは違うクラス、違う団が当たり前だったわけだし。

あまり考えたことがなかった。

応援団は嫌だけど、由麻に見てもらえるならまあいいか、なんて。

そんな話をしながら待っていると、女子が教室にやって来た。

「ゆーだいせんぱーいっ」

真っ先に駆け寄ろうとするのは有馬。
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