また君と恋する
「可愛いね、それ」

私の頭を指して結大君が言うので、自分の頭を触った。

ん?

柔らかい2つの突起物。

「なにこれ」

「猫耳かな。知らなかったの? 写真撮ってあげる」

結大君がスマホをこちらへ向けるので、照れながらもピースをする。

「ほら」

写真を見せられて初めて、自分のハチマキが猫耳になっていることを知った。

深丘の仕業だな~。

「志希に送ってやろー」

「えっ。ダメ!」

「なんで? 俺が持ってても仕方ないじゃん」

「だからってなんで志希なの」

「喜びそうだから」
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