また君と恋する
はぁ?

意味が分からず(しか)めっ面になる。

いたずらっ子のような顔で結大君が写真を送ろうとしているので、私はそれを取り上げようと手を伸ばす。

ひょいっ。

しかし、軽々とかわされてしまった。

「へへっ。取れるもんなら取ってみな」

「ひどーい。絶対取ってやる!」

もっと手を伸ばせば、結大君はスマホを高く上げた。

ここまで来るともう意地になる。

席を立って、座る結大君に被さるように手を伸ばした。

その時。

「なにしてんの」

そんな声が届いた。

「あっ、志希」

結大君が気を取られた隙に、私はスマホを取った。

よっしゃ。

と思ったのも束の間。
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