また君と恋する

そこに立つ志希を見れば、愛想のない顔でなんとなく不機嫌そうにしていて、思わずビクッと身体が反応する。

「葉石さんを写真で撮ってたんだよ、ほら。志希もいる？」

あっさりスマホを取り返されてしまい、ピースサインする私の写真を志希に見せた。

チラッと見て一言。

「いらね」

ガーン……。

私の写真なんかいらないってこと？

なんでか機嫌も悪そうだし……。

ていうか。

これって、私、ただの巻き添えじゃない？

睨みつけるように結大君を見ると、手のひらを合わせてごめんのポーズを取っていた。

ははっ……。

乾いた笑いが出る。