また君と恋する
体育祭は滞りなく開催された。

プログラム通りに進む。

他の学年が種目をしている時は比較的自由に動き回れるので、私は保護者席のところへ行った。

「由麻ちゃーん」

小さな怪獣さんに突進された。

「会えてよかった」

「やっほー」

小さな怪獣……ではなくて、虹心。その後にぞろぞろと現れたのは、お母さんと志希のお母さん、遥海君、天緒ちゃん。

広海君と栞ちゃんの小学生組も来たいって言ってたけど、残念ながら平日なので無理だった。

「由麻ちゃん、猫さんみたい」

「でしょー。どっかの誰かさんは褒めてくれなかったけど……」

「?」

お母さんも真白さんも仕事を休んできてくれたみたい。
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