また君と恋する
次の瞬間。

「きゃー!!!」

割れんばかりの歓声が響き渡った。

団長を先頭に、すぐ後ろから並んで登場する志希と結大君。

私は思わず口を押える。

「やっば。超カッコイイ……」

どこからか聞こえたその言葉が、私の感情をそのまま表していた。

ううん。

やばいなんてもんじゃない。

カッコイイなんてもんじゃない。

それ以上の言葉を探しても見つからない。

言葉にならないくらい、

どうしようもなく、

どうしてか、泣きそうになった。
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