また君と恋する
「っ!」

えっ!


前を走っていた伊藤さんが、足がもつれて転んでしまった。

避けなきゃと思う暇もなく。

伊藤さんに躓いて私も転ぶ。

痛ーっ!

咄嗟についた手と膝に激痛が走る。

さらに。

私の後ろを走っていたC組の女子も躓いて、私と伊藤さんの上に乗っかった。

突然の上からの重さに、ぐへっ、となる。

転ぶ私達の横を1人の走者が走り抜けた。

「やばっ」

すぐに立ち上がったC組の女子にハッとして、私も立ち上がり走り出す。
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