また君と恋する
熱い、恥ずかしい、痛い、嬉しい。

いろんな感情に押し潰される。

その場にいた者だけじゃなく観戦していた1年生や3年生からも叫ぶ声が上がり、その中を志希は平然と歩いていった。


お姫様抱っこされている間、私がジーッと見ていると、

「あんまこっち見んな」

志希が照れくさそうに言った。

「あははっ」

思わず笑いがこみ上げる。

「志希ってこーいうことするんだね」

「由麻じゃなきゃしてねーよ、こんな恥ずかしいこと」

平然としていると思っていた。

でもそんなことない。

志希、めちゃくちゃ照れてるじゃん。


< 254 / 475 >

この作品をシェア

pagetop