また君と恋する
次の大きなスーパーでミニキュアのふりかけ、頼まれた牛乳と卵を買って家へ帰った。

玄関の戸を開けて一番、知らない男子と目が合う。

誰?

そんな疑問よりも先にその男子が目を逸らし、何の反応もせずさっさと行ってしまった。

なんだか無視された気分。

「悪い。あいつ、俺の弟。(みなと)って言うんだ」

そういえば、2つ年下の弟がいるって言ってたっけ。てことは中学生か。

それにしてもぶっきらぼうなのは兄弟一緒だけど、弟は冷たさも加わってちょっと怖い。

「あまり似てないね」

「!」

早瀬君は私の言葉に目をむいた。

「私、何か変なこと言ったかな?」

「いや。初めて言われたからちょっと驚いただけ。だいたい似てるとしか言われねーし」

「そうなんだ」

まあ、顔は似てるけど。
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