また君と恋する
はぁ……。

目を逸らし深く息を吐く。

思わず志希の笑顔にキュンときた。

だけど。

笑顔だけじゃ物足りない。

触れたい。

キスしたい。

笑顔は友達にも見せるけど、キスをするのは彼女だけの特別な関係。


「あのさ、由麻」

僅かな沈黙を破るように静かな声で志希が口を開いた。

と、その時。

「ただいまー」

真宮さんや虹心達が帰ってきた。

その声にハッとする。
< 286 / 475 >

この作品をシェア

pagetop