また君と恋する
「あの。なんの用?」

「事務室から追加の掃除用具を持ってきてって頼まれたから手伝ってもらおうと思って」

「だからってなんで私なの?」

「えっ、暇そうだったから」

ボーッとしてたからかな。

告白、だと1ミリも疑わなかった。だって、彼、好きな人いるし。


掃除が終わって、プールに綺麗な水が溜まっていく様をプールサイドでみんなが眺める。

私は少し離れた見学者用のベンチに座った。

掃除は楽しかったけどちょっと疲れたな。

なんて考えていると……。

隣に誰かが腰かけた。

「っ!」

そこにいた人物に驚く。

ずっと遠くから見つめていた大好きな人が近くにいる。
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