また君と恋する
どうして早瀬君がここに。

「お疲れ」

穏やかに言う早瀬君。

私は、話しかけられた驚きと嬉しさが入り混じる。

「お、お疲れさま」

もっと余裕で話したいのに、たどたどしくなっちゃう。

「……」

「……」

周りは賑やかなのに、ここだけ静かな空気が流れる。

ドキドキする。


沈黙を破ったのは早瀬君だった。

「さっき、なんで呼ばれたの?」

えっ。さっき?

呼ばれたって……ああ。

「掃除用具を持ってくるの手伝ってほしいって」
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