また君と恋する
けど。

「マジか……」

「……」


「俺だけが好きなのかと思ってた」


「え」

その言葉にバッと顔を上げる。

目が合って、早瀬君は優しい目をしていた。

聞き間違いじゃ、ない?

「俺達、付き合う?」

「……。夢?」

あまりにも予想外すぎてそう呟けば、早瀬君に頬を軽く引っ張られた。

頬に感じる少しの痛み。

「痛い」

「うん。夢じゃない」

伝わった。

私の想い……受け入れてくれた。


その日から私達のお付き合いが始まった。


< 295 / 475 >

この作品をシェア

pagetop