また君と恋する
リップを鞄に入れて準備を始める。

朝は、制服に着替えてヘアセットして出かけられる準備を整えてからダイニングで朝食を取るのがルーティーン。


自分と虹心の支度をして、1階へ下りる。

「おはよーござーますっ」

元気に虹心が挨拶すると、先に朝ご飯を食べていた山吹夫妻がこちらを向いて挨拶を返した。

虹心と私の分の朝食を作って、ダイニングテーブルに並べ「いただきます」をする。

そうこうしているうちに、他の家族も下りてくる。

初めは真宮家のことが多いんだけど。

今日は違った。

「はよございます」

無気力な挨拶をするその声にドキッとする。

「おにーちゃん、おはよー」

ゆっくりと声のした方を見ると、やっぱり志希がいてバチッと目が合った。
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