また君と恋する
「雨だね」

休み時間。深丘と結大君、志希、私の4人は廊下の窓際に並んで外を眺めていた。

「雨だねー」

「朝は降ってなかったのに」

「ねー」

なんてお爺ちゃんお婆ちゃんみたいな会話をする深丘と結大君。

会話に意味はなく、単に暇しているだけ。

「そーいやさ」

結大君が何かを思い出し、身体の向きを180度変えて窓に寄りかかる。

言葉を続けた。

「期末考査前くらいから、『志希と葉石さんが付き合ってた』って噂が流れてるっぽいんだよね」

「え?」

突然のことでビックリした。

「今?」
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