また君と恋する
その時は、兄弟ってそういうものなんだ、と納得した。

でも、実際に志希と湊君を見てみると、言葉通りの意味じゃなくてむしろ兄弟というより他人に感じた。

志希の言う『冷めている』ってのはそういうことなんだと思う。


スマホで【兄弟仲】と検索してみたけど、結局分からないまま、気付けば寝ていた。


翌日、昼過ぎ。

「頭痛ぇ……」

Tシャツにスウェットパンツというラフなスタイルの真白さんが、頭を押さえて2階から下りてきた。

そのままキッチンへ行き、ペットボトルの水をゴクゴク飲む。

「二日酔い?」

「そっ。昨日、久しぶりに昔の知り合いと会って飲み過ぎちゃった。やらかしたわ~」

反省、とでも言いたげな表情でキッチンから出てきた真白さんは、そのまま私達のいるダイニングテーブルの1席に腰かけた。
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