また君と恋する
その後、志希は遅くに帰ってきて話ができなかった。

ただ、寝る前にスマホにメッセージが入っているのに気付き、志希から【さっきはごめん】とだけあった。

メッセージを入れたってことは、まだちゃんと話したくないのかもしれない。

なんて返事しようか迷った挙句、【大丈夫だよ】とだけ送った。


そして、あっという間に土曜日がやって来た。


【エトワールメゾンってとこだっけ?】

【エトロワールメゾンね!笑】

【おっけー!着いたよ】

「深丘達、着いたって」

スマホに入ったメッセージを見ながら志希に言う。

ほぼ同時に、ピンポーンとチャイムが鳴った。

志希と私は2人で玄関へ出迎えに行く。

「いらっしゃーい!」

「お邪魔しまーす。これ、差し入れのゼリー」
< 377 / 475 >

この作品をシェア

pagetop