また君と恋する
「でも……」

という言葉に動きを止める。

「こーいうのは、いいのかも、しれない」

湊君の視線の先には、バーベキューを楽しむみんなの姿があった。

「それって……迷惑じゃないってこと?」

「うん。普通に楽しい」

「そっか。それなら良かった」

熱いものがこみ上げてきた。

湊君がどう思っているか、初めて言葉で聞いた気がしたから。

気晴らしになったか分からない。

息抜きになるといいなと思うことしかできない。

それでも、湊君と言葉を交わせるのが何より嬉しかった。

さらに湊君は話を続けた。

「この前、変なところ見せてごめん」

“この前”って兄弟喧嘩のことだよね。

「ううん。全然変なことじゃないよ。むしろ普通のことだと思う」
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