また君と恋する
「「え?」」
代わりに、結大君と志希の声が重なった。
「彼氏に『他にも好きな人ができた』って言われて別れたから、結大君も好きな人ができて別れたのかと思って睨んじゃった」
「いつ別れたの?」
「2日前。次会った時に由麻に話そうって思ってたから言わなかった。ごめんね、由麻」
「ううん。まだ辛い時なのに話してくれてありがとう」
「てゆーか、この場合、俺がめっちゃごめんなんだけど。すっげー無神経だよね。同じじゃないけど似たような理由だし」
「全然違うよ。好きじゃなくなって別れるのはあたしも分かるし。彼氏に言われたのは、好きな人が“他にも”だったから余計辛かったの。それってあたしにもまだ気持ちがあるってことだから惨めになっちゃって」
それでも冴えない表情の結大君。
「その日の夜に思いっきり泣いたし、今日は気分転換だと思って楽しんだ。みんなで夏の思い出作れて良かったよ」
深丘は、そんな彼を自己嫌悪させまいと優しい笑顔を見せた。
大丈夫だよ。
そう言っているようだった。
代わりに、結大君と志希の声が重なった。
「彼氏に『他にも好きな人ができた』って言われて別れたから、結大君も好きな人ができて別れたのかと思って睨んじゃった」
「いつ別れたの?」
「2日前。次会った時に由麻に話そうって思ってたから言わなかった。ごめんね、由麻」
「ううん。まだ辛い時なのに話してくれてありがとう」
「てゆーか、この場合、俺がめっちゃごめんなんだけど。すっげー無神経だよね。同じじゃないけど似たような理由だし」
「全然違うよ。好きじゃなくなって別れるのはあたしも分かるし。彼氏に言われたのは、好きな人が“他にも”だったから余計辛かったの。それってあたしにもまだ気持ちがあるってことだから惨めになっちゃって」
それでも冴えない表情の結大君。
「その日の夜に思いっきり泣いたし、今日は気分転換だと思って楽しんだ。みんなで夏の思い出作れて良かったよ」
深丘は、そんな彼を自己嫌悪させまいと優しい笑顔を見せた。
大丈夫だよ。
そう言っているようだった。