また君と恋する
そのまま取って食うつもりなんじゃと思うほどに詰め寄られて、そして。

「由麻と志希君って付き合ってるの!?」

と言葉が飛んできた。

……。

「え?」

突然のことで固まる。

それは、私だけでなく志希も結大君も深丘もだった。

「これっ!」

ぐいっと見せられたスマホの画面には、私がSNSに投稿した風鈴の写真。

夏休みが始まったばかりの時に、家に吊るした風鈴を撮影したもの。

「この風鈴。志希君の背景画と一緒だよね?」

次に見せられたのは、志希のラインのプロフィールの背景画面。

同じ風鈴の写真だった。

咄嗟に志希を見ると目が合って、志希も驚いているようだった。
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