王子様と音信の音
職員室を出て教室へ向かう途中、司君から何度か連絡があった。


【中刈司】
赤い糸便で僕だけが、マッチングしてると思うけど
将来のこと楽しみにしてるね。

げ!!!
いきなりマッチング一人しかしないはずだけど
たまに3人もマッチングするって話があるって言いずらい。
でも、ここは未来の相手。
正直に話そう。


電話機能もついてるし、電話にしてみよ。

「もしもし」

「もしもし初めまして」

「初めまして」
思ったよりも低い声。

「私実は、3人とマッチングしてて」

「えーそれって、1番珍しいパターンじゃんか、俺と未来考えてくれてるの?」

「いや、実はまだ誰とも何も決まってない感じです」

「そっか、ゆっくりでいいから、未来のこと考えて欲しい、それじゃあね」

そういって電話は切れた。
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