同期はまさかの御曹司?☆ 番外編完結
ある時、国際事業部に用事があって行くとまゆが先輩に叱られていた。

とてもヒステリックな感じで真由は俯いて、ただ叱られているだけだった。

言い返すこともなければ謝ることもない。
どうしたんだろう…

部署が違うし、理由もわからないから仲介に入るわけにもいかない。

ただ、真由は俺にこんなところを見られるなんて絶対嫌だろう。
俺は静かに国際事業部から離れた。

廊下で少し立ち聞きしていると、相手からの連絡のメールについて怒られているらしい。
時差もあり向こうから来たメールの返信を、一部分先輩を通さなかったらしい。

俺たちは3年目だ。
何もかも先輩を通して確認してもらわなくても独り立ちしている。
そう言うことはよくあることだと思うけど…。

なんでそんなことで怒られているんだろう。

そんなに重要な案件だったのか?

気にはなるがいつまでも立ち聞きしているわけにもいかず商品開発へ戻った。
 
なんだかその後も真由の様子が気になり俺は帰りに飲みにいかないか?と誘った。

怒られてたことをみんなに知られたくないだろうな、と思い2人で飲みにいかないかと誘う。
もちろん俺は怒られたことは知らない体で誘った。

真由からは「ちょうど金曜だし、飲みたい気分!」と返信が来たので7時で待ち合わせした。
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