同期はまさかの御曹司?☆ 番外編完結
エントランスで7時に待ち合わせするとほとんど誰もおらず人目も気にならなかった。
真由と近くの半個室の居酒屋に向かった。
「ケント、誘ってくれてありがとね。今日のこと心配してくれてたんでしょ?」
と言われた。
「ごめん、気がついてた?俺が国際事業部に行ったこと…。」
「うん。横目に見えた。」
「そっか…。真由どうしたの?ミスしたか??」
「些細なことなの。でも…あの先輩の彼氏が営業にいてね、私がこの前やりとりしたんだけど、どうやら気に入られたらしいの。それで私に乗り換えようとしたらしいのよ。もちろん私はその人に告白とか何にもされてないし、知らないところで起きてるんだけどさ。けど先輩からしたらたぶらかした、と怒ってるの。もちろん直接は言えないから仕事にかこつけて嫌味を言ってきたりするの。」
「なんだそれ。八つ当たりもいいところじゃないか。それにそもそも真由にはなんの落ち度もないのにか?」
「そうだね。今日怒られたメールの件なんてなんで怒られたか分からないくらいのことなの。私が普段からやり取りしてるフランスの会社のことだし、普段は先輩に転送もしないような内容なのに怒られちゃった。理不尽だなぁって思うけど大丈夫。慣れてるから…。」
「慣れんな!そんなの。」
「そもそもその営業の男はなんなんだよ。ちょっと真由が気に入ったからって彼女と別れるのか?別れる理由に真由を使うなって話だよ。」
「ありがとね。怒ってくれて…。私は理不尽すぎて腹が立つやら悔しいやら悲しいやら。」
「怒って当然!どうするんだよ。先輩とその男は別れてんの?」
「ううん。彼女が了承しないみたい。」
「だから余計揉めてんのか。」
「私が別れさせてるみたいに思ってるのかもね。」
「うわ、最悪じゃん。仕事やりにくいわ…!」
「そうなんだよね。社内恋愛の末路最悪だよ。あ、でも康祐達はうまくいってるか…。」
「全部が全部最悪でもないのかもな。」
「うん…。でもさ、もう周りの人達にも話がすり替わってきてて私が取ったとか言われ始めてるんだよね。多分先輩は彼氏が乗り換えたんじゃなく、私が取ったってしたいみたい。」
「自己保身だな。」
「でもさ、それを信じてくれる人はいなくてさ。うちの部署はみんな先輩が可哀想って方向に傾いてるのよ。」
「八方塞がりになってきてるのか。」
「そうかもしれない。今は打破する方法がまだ見えてこないのよね。」
「営業の男の方はどうなんだ?」
「普通にやりとりしなきゃならないからしてるけど…なんとなーく告白でもしてきそうな雰囲気が出てるよ。彼女いるくせに。それにあの人私のこと上から下まで舐め回すように見るからキライ!あの視線に吐き気さえする。」
酷い言われようだな…と俺は苦笑する。
真由と近くの半個室の居酒屋に向かった。
「ケント、誘ってくれてありがとね。今日のこと心配してくれてたんでしょ?」
と言われた。
「ごめん、気がついてた?俺が国際事業部に行ったこと…。」
「うん。横目に見えた。」
「そっか…。真由どうしたの?ミスしたか??」
「些細なことなの。でも…あの先輩の彼氏が営業にいてね、私がこの前やりとりしたんだけど、どうやら気に入られたらしいの。それで私に乗り換えようとしたらしいのよ。もちろん私はその人に告白とか何にもされてないし、知らないところで起きてるんだけどさ。けど先輩からしたらたぶらかした、と怒ってるの。もちろん直接は言えないから仕事にかこつけて嫌味を言ってきたりするの。」
「なんだそれ。八つ当たりもいいところじゃないか。それにそもそも真由にはなんの落ち度もないのにか?」
「そうだね。今日怒られたメールの件なんてなんで怒られたか分からないくらいのことなの。私が普段からやり取りしてるフランスの会社のことだし、普段は先輩に転送もしないような内容なのに怒られちゃった。理不尽だなぁって思うけど大丈夫。慣れてるから…。」
「慣れんな!そんなの。」
「そもそもその営業の男はなんなんだよ。ちょっと真由が気に入ったからって彼女と別れるのか?別れる理由に真由を使うなって話だよ。」
「ありがとね。怒ってくれて…。私は理不尽すぎて腹が立つやら悔しいやら悲しいやら。」
「怒って当然!どうするんだよ。先輩とその男は別れてんの?」
「ううん。彼女が了承しないみたい。」
「だから余計揉めてんのか。」
「私が別れさせてるみたいに思ってるのかもね。」
「うわ、最悪じゃん。仕事やりにくいわ…!」
「そうなんだよね。社内恋愛の末路最悪だよ。あ、でも康祐達はうまくいってるか…。」
「全部が全部最悪でもないのかもな。」
「うん…。でもさ、もう周りの人達にも話がすり替わってきてて私が取ったとか言われ始めてるんだよね。多分先輩は彼氏が乗り換えたんじゃなく、私が取ったってしたいみたい。」
「自己保身だな。」
「でもさ、それを信じてくれる人はいなくてさ。うちの部署はみんな先輩が可哀想って方向に傾いてるのよ。」
「八方塞がりになってきてるのか。」
「そうかもしれない。今は打破する方法がまだ見えてこないのよね。」
「営業の男の方はどうなんだ?」
「普通にやりとりしなきゃならないからしてるけど…なんとなーく告白でもしてきそうな雰囲気が出てるよ。彼女いるくせに。それにあの人私のこと上から下まで舐め回すように見るからキライ!あの視線に吐き気さえする。」
酷い言われようだな…と俺は苦笑する。