夜明けの光をあつめながら
そうやって混乱する私の姿を見て、お母さんは微笑む。

「どうしたの?
楽し過ぎて、『幻覚』まで見ていたの?
それとも、お母さんをからかったの?」

「そ、そうじゃない!
確かに警察がいたの!
車も一緒に!」

「・・・・車?
パトカーじゃないの?
『警察』なんだったらさ」

確かに、お母さんのいう通りだ。
私が乗っていたのはパトカーじゃなく、お母さんの車のような軽自動車。

ってか、『その車もない』って、どういうこと?

・・・・本当に、意味がわからない。

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